ハーバードの人生が変わる東洋哲学 読書感想
原題は、
『道、中国の哲学者は良い人生について何を教えてくれるか』。
印象に残ったこと
自己修養。
自分がどんな人間かを決めつけず、経験や可能性を制限せず、あらたな自分を発見して、自己修養に努めよう!
内容
毎日少しずつ自分を変える 孔子 論語 礼 仁
きみは人生を日々どう生きているか。
どうすればできるだけ充実した人生を送れるかを説く。
感情をむき出しにしない。
正しい反応を身につける。
感情の修養につとめ、他者に対するよりふさわしい反応の仕方を習得する。
反応を磨く手段は礼だ。
孔子のいう礼には変化させる力がある。
礼を通して新たな自分を見つける
儀礼が効果を発揮するのは、それぞれの参与者が普段になっている役割とは別の役割を演じるからだ。
サンタクロースが本当にいるかどうかは大した問題ではない。大事なのはみんなが態度を改め家族の仲がいっそう緊密になることだ。
人は、自分を知っている人の数だけ、社会的自己を持つ。
まわりの人たちの1番よいところを引き出すために今ここでできることに集中すべきだ。
よりよい人間になろうと努力することでもたらされる深い幸福。
仁はまわりに伝染する
仁は人間の善性であり、その時々で状況に応じて異なる解釈をするもの。
私心に打ち克って礼の規範に立ち返るのが仁ということだ。
行動を改めることなしに変化は起こらない。
礼、つまり、日々の小さな行動の積み重ね。
心を耕して決断力を高める 孟子と命
常に感情の感度を研ぎ澄まし、感情と理性が協調して働くようにすれば、将来を閉ざしてしまう決断ではなく、前途を切り開く決断をくだすことができる。
安定した世界はないと考える。
心がすべてであり、ともに過ごす人たちとの関係を通してそれを育てる。心は物事を正しく感じ取り、成長のための地ならしをし、自分にあるものを生かすのを助けてくれる。そうすれば、自分はこういう人間だと思っていたものが、一変しはじめる。自分の新たな面が見つかり、世界は無限の可能性に満ちてくる。
強くなるために弱くなる 老子と道
強くなるために弱くなる。
道は自分でつくる。
何もしないことで勝利する。
周りを引きつける人になる 内業と精、気、神
作者不明の文書『内業』
元気が出るとは厳密にどういうことなのか。何が必要なのか。よりよい人生のために。
気→精→神
感情を引き起こすあらゆるものは外界の事柄だ。
私たちの感情は、周囲で起きることに引きずられて、あちらこちらへ揺さぶられる。
極端に喜んだり怒ったりしなければ、均衡と中正か胸中を占めるようになる。
気の純化。音楽、詩、文学、アート…。
周囲の浮き沈みに左右されず、感覚が洗練され、体は中正を保って健康なら、安定した心に到達する。
自分中心から脱却する 荘子と物化
人間界を超越する。
魚はただ道に従って泳ぐ
あるがままがよいとはかぎらない 荀子と(ことわり)
礼は人がうまく共生するのに役立つ革新。