難しい…。
けど、兎に角、今回の読書で感じたこと。
師友を持とう
骨肉の親とは別に、
師友とは道の親。
古人も友になり得る。
独の生活
自然との深契
自然に対する憧憬もまた人間の別の補完を示すものである。
憧憬…どうけい。しょうけい。あこがれること。
読書尚友
古人を友とし、
その深厚な思索体験を記した書を心読すること、
すなわち読書尚友である。
尚友…しょうゆう。昔の書物を読んで、すぐれた古人を友とすること。
四時読書楽
なんて素晴らしい!
四季の自然と調和しながら読書を楽しもうという漢詩。
こんな日々を送りたい!!!
[ 春 ]
山光照檻水繞廊 山の輝きは欄干を照らして水は回廊を巡って流れ
舞雩歸詠春風香 雨の晴れ間を思って詩を口ずさみながら歩けば、春の風は香しい。
好鳥枝頭亦朋友 枝で鳴く美しい鳥は友であるし
落花水面皆文章 水面の落花は皆、美しい文様を作っている。
蹉跎莫遣韶光老 足踏みをして(ぐずぐずして)この美しい春の光景を老いさせてはいけない。
人生惟有讀書好 人生はただ読書のすばらしさがあるだけだ。
讀書之樂樂如何 読書の楽しみ、それはどのようなものか
綠滿窗前草不除 窓前に満ちた緑の草を取り除かないようなもの、自然に身を委ねることだ。
[ 夏 ]
新竹壓檐桑四圍 新しい竹の茎は檐をおおい、桑の葉は周りを囲む。
小齋幽敞明朱曦 小さな部屋は人気もなく破れ、太陽の光が明るく射し込んでくる。
晝長吟罷蝉鳴樹 長い昼、鳴き疲れた蝉は梢に憩い、
夜深燼落螢入幃 夜更けには、燃え尽きた蛍が帳の中に入ってくる。
北窗高臥羲皇侶 北の窓に横たわり書物をあれこれ眺めると
只因素稔讀書趣 そこから読書の趣がはっきり理解できた。
讀書之樂樂無窮 読書の楽しみ、それは窮まることはない。
瑤琴一曲來薰風 琴を弾いて一曲、薫風が訪れる。
[ 秋 ]
昨夜庭前葉有聲 昨夜庭先では秋風に吹かれて葉のざわめき
籬豆花開蟋蟀鳴 垣根の豆の花は咲き、蟋蟀が鳴いている。
不覺商意滿林薄 ふと気づけば秋の気配は林一面にうっすらと漂い
蕭然萬籟涵虚清 林の風は寂しげで、泉の水は清らかだ。
近床賴有短檠在 ベッドの近くには好都合にも燭台の火が残り
對此讀書功更倍 ここで読書の楽しみは更に倍する。
讀書之樂樂陶陶 読書の楽しみは広大であり、
起弄明月霜天高 起って明月を賞づれば霜の降りるような空は高い。
[ 冬 ]
木落水盡千崖枯 木は裸に水は途切れ、多くの山肌は冬枯れている。
迥然吾亦見真吾 はるか遠くに心を遣れば私は真の自分を見つけることができる。
坐韋對編燈動壁 書物に向かえば灯影は壁に揺れ
商歌夜半霜壓廬 悲しげな歌は夜半に響いて、霜は家を押しつぶしそう。
地爐茶鼎烹活火 地面に掘った爐では茶を沸かす火も盛んで
四壁圖書中有我 壁を埋め尽くす書物の中、そこに私は坐す。
讀書之樂何處尋 読書の楽しみはどこに尋ねればよかろうか。
數點梅花天地心 わずかばかりの梅の花、ここに天地の真髄があるのだ。
参考
http://tosando.ptu.jp/si_exm.html
陶冶
とうや。
生まれつきの才能、人格を鍛えること。